新入生のみなさま、ご家族、関係者のみなさま、ご入学おめでとうございます。
星薬科大学揺籃会は父母による後援会組織であり、これからみなさんが卒業するまでの間、応援し続けます。
そこで、父母を代表してご挨拶申し上げます。

さて、2000年にノーベル経済学賞を受賞した米シカゴ大学の教育経済学者ジェームズ・ヘックマン教授らの研究によると、人の知的能力は、知能検査で測れる「認知スキル」と個人的な気質や資質に関係した「非認知スキル」があり、この非認知スキルが重要で、幸せや経済的な安定につながると主張しています。非認知スキルは、幼少のころより家庭や学校で家族や教師、友人とのかかわりの中で育まれるものとされています。

では、非認知スキルとはどのようなものか。いくつかの発表があり数や言葉は異なりますが、米ミシガン大学のクリストファー・ピーターソン教授は、人生の満足度や達成度に特に深くかかわるものとして、次の7つを上げています。
やり抜く力、自制心、意欲、社会的知性、感謝の気持ち、楽観主義、好奇心。
私自身が企業の立場で採用面接をすることもあるのですが、確かにこれらのスキルというか特性を見ているなと、再認識しました。

新入生の皆さんも幼少の頃より、個々にこのスキルを身につけてきているわけですが、社会に出る前の仕上げとして、指導グループ、卒論教室、サークル、その他学内外の先生方や友人ともどんどん関わって、「親切第一」を教育理念として掲げる星薬科大学で、さらに磨きをかけていただきたいと思います。

未来が広がる皆さんが、有意義な学生生活を送られることを祈念して、お祝いの言葉とします。


出展: 「全員経営」 野中郁次郎・勝見明著